2017年度群馬県消費者団体連絡会の総会が開催されました
群馬県消費者団体連絡会(八田直樹会長)の2017年度総会が5月16日(火)に14団体65名の参加により群馬県勤労福祉センター(前橋市)で開催されました。
今総会では「憲法改正に反対し、憲法と民主主義を守るため手をつなぎあうことを表明」してコープぐんま佐藤順子さんから特別決議を読み上げて提案し、参加者多数の拍手で確認されました。
記念講演は、NPO法人消費者支援ひまわりの会理事の吉野晶弁護士(法律事務所コスモス)から「高齢者の消費者被害~その現状と防止対策~」をテーマにご講演をいただきました。
◇記念講演 吉野弁護士
高齢者の消費者被害といっても、60歳代、70歳代、80歳代で内容も変わりますし、2010年度と2015年度の比較でも手口は大きく変わっています。アダルトサイトの被害の広がりにつけこんで、「解決」を謳った探偵業者に代金をだまし取られる被害も増えています。探偵業でできるのは「調査」だけで、「解決」は弁護士の仕事です。
こうした被害は正直でまじめな方がだまされやすい傾向が見えます。今年6月3日から施行される改正消費者契約法では、必要以上に買わせたり、不良品であっても「キャンセルできない」とする契約、一方的に送りつけた商品を消費者がキャンセルしなければ売買契約成立といったやり方などに法的な規制がかけられるようになりました。