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ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク
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県民ネットワークが群馬県と協働で
産学官連携による食の安全理解促進事業(高崎健康福祉大学)をオンラインで実施しました
高崎健康福祉大学での受講のようす
 ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(会長:中村隆夫生協連会長理事)は、群馬県と協働で、高崎健康福祉大学の学生を対象とした「食の安全理解促進事業」を11月30日(火)、12月7日(火)の日程で実施しました。

 2019年までは、県民ネットワーク会員のスーパーマーケット店舗等での実地見学という形でしたが、今年は新型コロナウイルス感染予防策として昨年と同様、事業者と県担当者がリモートで教室内の学生に講義を行うという形で実施しました。
  協働事業には、高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科の学生77名(2日間の合計)と村松芳多子教授などが大学内で参加し、県民ネットワーク会員である株式会社フレッセイと株式会社とりせんの担当者がそれぞれの事務所から、県庁職員と県民ネットワーク担当者が県民ネットワークの事務所からオンラインで参加しました。
 11月30日(火)は、株式会社フレッセイ生鮮部清水真由美部長と同社品質管理室大塚信幸室長から、フレッセイの概要、店舗各部門についての説明と商品政策を実現するための安心・安全の取り組みについて説明を行ったあと、県食品・生活衛生課食品安全推進室森村柊平主事から群馬県食品安全検査センターの取り組みについての報告、同室小髙佳子主幹から「食品のリスクを考える」と題して講義が行われました。
 12月7日(火)は、株式会社とりせん品質管理課飯泉秀幹課長からとりせんの食の安全・安心に対する取り組みとして、店舗での衛生管理や異物への対策、食品表示についての説明を行ったあと、24日と同様に、森村主事から県食品安全検査センターについて、小髙主幹から「食品のリスクを考える」の講義がありました。
 両日程とも、県と共催するぐんま食の安全・安心県民ネットワーク・中村隆夫会長(群馬県生協連会長)が参加し、冒頭に開会あいさつとネットワークについての説明を行いました。
(株)フレッセイの説明スライドから
(株)とりせんの説明スライドから
群馬県食品安全検査センターの説明動画から
「食品のリスクを考える」の説明スライドから
 出席した学生さんたちからは、多くの感想が寄せられました。一部をご紹介します。
【フレッセイの説明について】
・正しい情報の開示のために、指差呼称で表示を確認してからラベルを貼る作業をしている事を知り、誤りないような安全確保の取り組みを工夫していることを学びました。
・私たちがよく利用するスーパーでの具体的な安全管理について、今回初めて知ることが出来た。特に、主婦目線での品質確認をされているということは全く知らない事だったので、知ることが出来て良かったと思った。
・クリンリネスや定時での温度管理や鮮度・期限管理、調理品の菌検査・品質検査など、毎日産地が変わる生鮮食品の食品表示についてなど詳しく学ぶことができた。また、鶏肉のトレーエコパックに変更するsdgsの取り組みなどを新しく知ることができた。
・作業室では温度の管理や食品を扱う人の手洗いが徹底されており、会社のマニュアルにそった手洗いがされているのか、手洗い後の菌数は基準値を超えていないのか個人でチェックするのではなく、確認する人がいるのは良いと感じた。
【とりせんの説明について】
・青果と精肉の包丁やまな板を使い分けるというのは当たり前だと思っていたのですが、畜種によってもまな板や包丁を変えているという点に驚きました。衛生管理がとても徹底されていて凄いと思いました。
・爪ブラシを偶数日と奇数日でわけていたり、肉の種類によっても包丁やまな板をわけているのだと知り、徹底的に衛生管理をしているのだなと感じました。
・安全確保の取り組みの上で、アニサキスなどの食中毒、アレルギーなどの事故を防ぐために、徹底した衛生管理や食品表示の規定が決められていることを知った。ヒューマンエラーが起こらないようにするための対策や、起きた時の対応なども細かく決められていて、再発しないような工夫がなされていた。添加物を減らしながら安全な食品を作るために、消費者である私達もきちんと理解をすることが大切だと感じた。
・不特定多数の方に安全に食品を届けることは、こんなにも沢山のルールが必要なんだと驚いた。毎日の作業となると、慣れで注意が散漫になってしまうこともあると思うが、そういったことは人の命と繋がる食品を扱う世界において許させることではないと知れた。
【群馬県食品安全検査センターの説明について】
・食品安全検査センターという施設があることを初めて知りました。食品の安全性を科学的に検査し、実際に生産・消費の流れに反映されていると感じました。
・群馬県にも大きな食品安全検査センターがあることを知り、またそこでの取り組みについては、多くの場所からの食品を一つ一つ細かく点検を行い実験を行うことで消費者に安心安全な食物を届けることができるという面で、なくてはならない施設であると思った。
・食品の安全性のために輸入品などを色々な方法で検査していることがわかった。自分たちが食品を安全に食べられているのは徹底した検査のおかげなんだなと感じた。
・実験で使用した器具などを用いての検査の様子などをみて、私たちが今勉強している食品衛生管理という科目の大切さを改めて理解しました。食品安全検査センターの業務について知る機会というのは今までなかったので新しい知識を得ることが出来ました。
【輸入食品の安全性確保について】
・農薬は有害であるという思い込みが自分にも少しありました。しかし、食品の安全性や生産量の維持のために農薬の使用も重要であり、消費者の安心・安全のために基準値の徹底や使用の表示の必要があると思いました。
・農薬や食品添加物については学校の講義で学んでいたのですが私自身農薬は身体に悪い物として考えてしまっていたので、今日改めてADI値の安全性について理解しました。中国の冷凍餃子事件も今日初めてしり、しっかりと守らないと重大な事故に繋がってしまうと思いました。
・「砂糖は無害、農薬は有害」という二者択一でないということを聞いて、砂糖であっても摂取量を間違えてしまったら有害であり、農薬が必ずしも有害である訳ではなく、化学物質であっても使う量を決めていれば安全であることを改めて理解することができました。また、私たちのもとに食品が届くまでに様々なリスク管理がされていることを再確認することができました。
・食品安全とは、食品が消費者に害を与えるリスクが、許容できる程度に低い状態であり、ゼロリスクではないということを理解でき、納得しました。また、消費者は輸入食品に不安感を抱いている割合が高く、たびたびニュースになる輸入品の異物混入や値段が安く、買う頻度が多いため消費者は不安に思うのだと考えました。
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