ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク
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県民ネットワークが群馬県と協働
産学官連携による食の安全理解促進事業(明和学園短期大学)を実施しました
ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(会長:中村隆夫県生協連会長理事)は、群馬県との協働事業として、9月10日(木)に若い世代向けの「食の安全理解促進事業(明和学園短期大学)」を実施しました。この企画は、9月3日(木)に実施した東洋大学との連携事業に続き、本年2例目です。
当初の計画では、大学からバスで移動して県内の食品工場の施設見学を予定していましたが、コロナウイルス感染予防の観点から、バスによる移動、現地視察は中止とし、明和学園短期大学に講師をお呼びして学習会を開催しました。
明和学園短期大学と連携し、同学生活学科栄養専攻の学生8名と木村祐美教授が参加され、群馬県食品安全検査センター(前橋)の砂長千晶次長から「群馬県食品安全検査センターの取り組み」をテーマにした学習会と、群馬県健康福祉部食品・生活衛生課の田附博主任より「食の安全・安心とリスクコミュニケーション」の取り組み報告の後、意見交換というスケジュールで実施されました。
群馬県からは県健康福祉部食品・生活衛生課田附博主任、森村柊平主事の2名が参加し、県民ネットワークから中村隆夫会長(県生協連会長)、針谷勉事務局長(県生協連専務理事)が同席しました。
冒頭、中村会長からぐんま食の安全・安心県民ネットワークの概要、コロナ禍での食生活の変化などにふれて挨拶がありました。
続いて、群馬県食品安全検査センター(前橋)の砂長千晶次長から「群馬県食品安全検査センターの概要、違反事例から見る食品の基準、検査の流れ」などについて講義がありました。
次に、群馬県食品安全推進室の田附主任より「食品に潜むリスク、食品安全とは」などの学習会とYouTubeチャンネルtsulunosで配信されている「家庭における食中毒予防のトリセツ」動画を視聴し、今後アニサキスに関する動画を作成予定との報告がありました。
その後、参加者は3つのグループに分かれ、「一般県民に『100%安全な食品は存在しない』ということを伝える動画を考えましょう」を課題として、ストーリーや見てもらうための仕掛けなどを考えながら、意見交換が行われました。
意見交換のあとの発表では、第1グループからは「水の飲みすぎ(水中毒の危険性)と熱中症を絡めて考え、若い女子が行ったダイエットや健康を考えた食生活でどんな危険性があるのかをアニメにして作成する」、第2グループからは「バーベキューをする時の食中毒の危険性について考える(肉と野菜を近くに置かない、トングの使用、手洗い・除菌など)ビデオを作成する」、第3グループからは「試験勉強中の学生と母親をテーマに、カフェインの摂りすぎ(カフェイン中毒)についての動画を作成する」という意見がありました。また、見てもらうためには、「タイトルを目立たせる」「視覚・聴覚から入り、わかりやすい動画にする」などの意見がだされました。
意見交換を受け最後に、田附主任から食品・生活衛生課の事業内容と「気づかない視点からの提案があったので、参考にさせていただきたい」との講評がありました。