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群馬県生活協同組合連合会
〒371-0847
群馬県前橋市大友町 1-13-12
学校生協会館 3階
TEL 027-212-0152
FAX 027-212-0153

設  立: 1958年10月30日
会  長: 大貫 晴雄
会 員 数: 14組合
     (他に準会員1)
組合員数: 約77万1千人
     (2022年度末現在)
総事業高: 約863億円
     (2022年度)

 

福島復興支援活動学習交流会を開催しました

福島復興支援活動の交流会を開催しました
福島県生協連の取組みを佐藤一夫専務に聞く
 
 県連災害対策協議会と共催して3月17日(月)、「福島復興支援活動学習交流会」を開催しました。福島県生協連から佐藤一夫専務理事をお招きして、大震災から3年が経過した今、復興の取り組みや課題についてお聞きしました。また会員生協が取り組んでいる復興支援活動の交流を行いました。会員生協の組合員、役職員45名が参加しました。
 
と  き 2014年3月17日(月)13:30~16:00
ところ 群馬県公社総合ビル(1階) 西研修室
 
第1部 復興支援活動交流 13:35~14:20
①利根保健生協「福島復興支援活動の報告」
 細田直行さん
②パルシステム群馬「復興支援取り組み報告」
 村上哲彦さん
③コープぐんま「東日本大震災復興支援の取り組み」
 松本勉枝さん
 
第2部 学習会(講演)
「東日本大震災から3年 ~復興に向けた福島県生協連の取り組み~」
 講師 佐藤一夫氏(福島県生協連専務理事)
第1部は会員生協の復興支援活動について3生協から報告をいただきました。

① 利根保健生協「福島復興支援活動の報告」 細田直行さん

 利根保健生協の細田直行さんは、片品村が南相馬市から950人の原発避難者を受け入れたことから、利根保健生協の片品診療所には毎日避難住民が受診に訪れ“福島弁”が飛び交うようになり、組合員の中から「私たちも何か支援したい」という声が上がったことをきっかけに、医療生協らしい活動を活かした創意あふれる数々の交流会やリクリエーションを開催してきたことについて報告をいただきました。また福島医療生協とタイアップして子供たちを招いて開催した「夏休みリフレッシュ企画」や、片品支部の組合員の提案で実現した南相馬市への支部研修旅行について報告し、福島の現状を知り・伝えることも復興支援になる、私たちにできることを考え継続的な支援に取り組みたいと結びました。

②パルシステム群馬「復興支援取り組み報告」 村上哲彦さん

 パルシステム群馬の村上哲彦さんからは、この3年間の東日本大震災復興支援の中で取り組みの中で、会津若松市の仮設住宅に出向いて行なった対面販売の取り組みや、夏休みを利用して福島の子どもたちを群馬に招いて実施した「福島子ども保養プロジェクト 群馬満喫ツアー」などの報告をいただきました。福島子ども保養プロジェクトの参加者からは「思い出深い夏休みを過ごせました」「また参加したい」「家族でも来てみたい」などの声が寄せられたことや、次回の開催に向けた教訓などが報告されました。

③コープぐんま「東日本大震災復興支援の取り組み」 松本勉枝さん

 コープぐんまの松本勉枝さんは、震災直後から開始した緊急支援隊派遣の取り組みやボランティア活動、組合員活動の中での支援活動、そして福島復興支援として取り組んできた活動(さくら会の活動、2度実施した福島応援ツアー、福島子ども保養プロジェクトinぐんま、福島の現状を知る旅の取り組みなど)について報告をいただきました。最後に、福島の現状を見てきた組合員から寄せられた「今自分にできることを探したい」「想像以上の厳しい現実をみんなに伝えたい」などの感想と、2014年度の福島復興支援活動の計画が紹介されました。
第2部では「東日本大震災から3年 ~復興に向けた福島県生協連の取り組み~」と題して福島県生協連の佐藤一夫専務理事からお話をお聞きしました。
 福島県では原発事故もあって避難の影響などで震災関連死と認定された死者数が今月1671人となって地震・津波の直接死1603人を上回り、原発事故による生活環境の変化や先が見えない避難生活へのストレスが高齢被災者の体調を悪化させていることが問題になっています。また、県内外への避難者が依然14万人近くいる中で、子供を連れて自主避難したママ達が深刻な状態におちいっているといいます。避難したことで「裏切ったのではないか」と感じたり、「避難先から戻ったあと地域に馴染めるのか?」と思い、自己肯定感を失ったママ達は避難しなかったママ達との間に「見えない線」を感じていることや、子どもたちの中には抑うつ、集中困難、不安・恐怖などのストレスが増え深刻なこと。そうした中で、福島県生協連は全国の生協と連携して福島子ども保養プロジェクトにとりくみ、今までに1220回開催され、6万3385人の親子が参加し、子どもたちは屋外で思いっきり身体を動かしたことなどが報告されました。
 
 さらに、全国の生協の支援を受けて実施している、人・土壌、食料の汚染を調べる取り組みや、生産者と協力して放射線量を検査するなどして風評被害や偏見と闘っていることなどが報告されました。
 
 最後に佐藤専務理事は「福島を忘れないで欲しい」「憲法25条の生存権すら行使できない状況にあることを知ってほしい」と参加者に訴えました。
講演を聞いた参加者から「福島の現状、まだまだ厳しい事よくわかりました。でも福島の前向きな思いが伝わってきました、がんばって下さい。今後も応援していきます。」、「福島に住んでいる方の声を聞くたびに、変わらない現実を思い知らされます。」、「放射能の影響についてあいまいだったものを鮮明にすることができました。」、「生産者の努力に消費者も応えていくべきなのでしょう。そうしたいと思います。」、「『風評』に流されてはいけないけれど、不安を持つことを責めることもできないと思います。」などさまざまな感想や意見が寄せられました。
 
 また、3生協の活動報告を聞いた参加者からは「他生協の方々も沢山の支援活動をしているのだと思った。」「それぞれ有意義な活動をされていて今後の支援活動の参考になった。」などの感想をいただき、有意義な学習交流会にすることができました。
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