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リスクコミュニケーションセミナーを開催しました

~消費者、事業者など31名が参加し熱心に学習~

 ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(中嶋源治会長)では2月6日(月)、群馬県との協働事業として群馬県勤労福祉センターで「リスクコミュニケーションセミナー」を開催しました。
食品の安全・安心を確保するためには、消費者、生産者、食品事業者、行政などが食の安全性に関する情報を共有し、意見交換を行うというリスクコミュニケーションが重要とされていることから、第1部の講演では、私たちが食品のリスクとどのようにつきあったら良いのかを学び、第2部では、リスクコミュニケーションをどのように行なったらよいか、そのスキルについて演習を通して学習しました。
 講師は、それぞれ内閣府食品安全委員会事務局から、第1部ではリスクコミュニケーション専門官浅見成志氏が、第2部では技術参与の二瓶亜三子氏がつとめました。
 一部で浅見氏は、どんな食品にも危害要因が存在し「ゼロリスクはない」という前提で、これを科学的に評価し管理することが重要な意味を持つとし、食品の安全性、とりわけ放射性物質と食や健康との関係について科学的知見から様々に説明しました。更に、「安全」なことが分かっても「安心」できないというリスク認知の問題についても詳しく説明。具体的には、生々しい映像や画像が過剰なリスク認知を生むことや、多くのリスク認知の要素があるにも関わらずこと自分が関わるようなリスクについてはリスク認知が低くなること、また個人の価値観において重要度の高いもの(強固な信念)は容易には変化しないなどと述べ、「安全」(科学的に判断してリスクが小さい状態)+「信頼」=「安心」(リスクが小さいと感じる心の状態)であることから、かなめとなる「信頼」が何によって決まるのかを理解し、「安全」を「安心」に結びつけるためには、リスクコミュニケーションが重要なツールであると結びました。
第1部「講演」のようすと講師(浅見成志リスクコミュニケーション専門官)
二部では、参加者が5、6名のグループに分かれ、双方向のコミュニケーションを実現するためのスキルについて、グループワークを通して学びました。
第2部「演習」のようすと講師(二瓶亜三子技術参与)
 リスクコミュニケーションセミナーは一昨年8月に第一回目を開催し、今後も継続的な開催となりますが、テーマはその時々の状況により異なった内容となり、参加者からも期待が寄せられています。
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