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「平成28年度ぐんま輸入食品安全・安心セミナー」を開催しました

 ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(代表:中嶋源治県連顧問)は、群馬県との協働事業として1月23日(月)に群馬県庁ビジターセンターにおいて「平成28年度ぐんま食品安全・安心セミナー」を開催しました。この企画は、生協や冷凍食品業者における輸入食品の安全性確保の取り組みを聞き、県民に正しい知識と理解の場を提供することを目的に開催されたものです。
 
 セミナー講師に、株式会社ニチレイフーズ品質管理部長川﨑順司氏と生活協同組合連合会コープネット事業連合CSR推進室長岩佐透氏の2氏を迎え、それぞれ「輸入食品の安全性確保の取り組みについて」と題して講演をいただきました。県内から約80名が参加しました。
セミナー会場のようす
下田食品・生活衛生課長
 セミナー開会にあたり群馬県健康福祉部食品・生活衛生課下田雅昭課長より、「輸入食品の安全性への県民の関心は非常に高い。群馬県としても対策に取り組んでいる。水際で防ぐのは国の役割だが、国内の流通段階では県の取り組みとして、年間約250検体の検査を実施するなどしている。平成26年度からセミナーを開催しているが、今年は生協と冷凍食品メーカーの取り組みを報告していただく。みなさんの理解が進む機会としたい」とあいさつがありました。
ニチレイフーズ 川﨑部長
 ニチレイフーズ川﨑氏の講演では、ニチレイグループの品質保証体制について説明があり、原料の受け入れや情報管理、工場での生産履歴管理を電算で行うことにより問題が発生したときの原因の追究が迅速に行える仕組みを作っていること、輸入先の国での農場や農薬、履歴の管理の様子などが紹介されました。特に食品の品質情報管理にあたっては、「迅速かつ、正確な情報発信が必要」との考えから、ホームページや携帯電話による消費者への情報提供、お客様からのお申し出情報の共有化で再発防止を全社で取組んでいることなどが報告されました。
コープネット 岩佐室長
 コープネット事業連合岩佐氏の講演では、輸入食品は思っている以上に身近であることを輸入食品統計や生産実態などから説明し、次いでコープネット・コープぐんまが採用している商品表示の考え方などを説明していきました。また、安全性確保のため産地や工場などの点検、流通過程の商品や温度点検、独自の商品検査などを行っていることを紹介しました。また生産や流通の段階で意図的に危害を与える行為については、おかしいと思ったらすぐに店やメーカーに連絡する、拾ったものや知らない人からもらったものは口にしない、などの自己防衛も大切であると強調しました。
県民ネットワーク 中嶋会長
 講演を受けて会場の参加者からは「輸入穀物のアフラトキシンなどが心配」「GAP(農業生産工程管理)の取り組みは?」などの意見や質問が出され、講師2名がそれぞれ回答して意見交換と交流を深めました。
 
 閉会にあたりぐんま食の安全・安心県民ネットワーク中嶋源治会長は「お二人のお話しを聞いて知らなかったこともあり大変参考になった。これからも輸入食品の安全性について関心をもっていきたい」とあいさつしました。
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