県連女性協議会で、富岡製糸場視察学習会を開催
群馬県生協連女性協議会では、2月8日(水)に富岡製糸場の視察学習会を開催しました。
午前中に富岡市生涯学習センターにおいて、群馬県の出前講座「富岡製糸場と絹産業遺産群」の受講し、午後は、富岡製糸場の視察を行いました。
2022年10月の群馬県消費者大会の記念講演いおいて、「富岡製糸場は、女性の就労の場の確保につながった」という説明を受け、富岡製糸場と女性の社会進出との関係について学習しました。
出前講座では、群馬県立世界遺産センター職員の今井洋平主任を講師に迎え、主に富岡製糸場について説明を受けました。軽快な口調でのわかりやすい講義で、富岡製糸場がつくられた時代背景や、当時の工女の状況を学ぶことができました。
富岡製糸場最初の女子労働者は「伝習工女」として募集し、新しい器械製糸技術を国内に広める役割を担いました。富岡製糸場で技術を習得した工女は、指導者として各地で活躍しました。
午後の富岡製糸場視察では、ツアーガイドを依頼し、説明を受けながら見学を行いました。工女の日常生活のようすやエピソード等を含めた説明で、当時の状況を知ることができました。
稼働当初の工女の労働時間は、定時間勤務(1日8時間)で、日曜定休と当時としては画期的でした。また、入浴は毎日、食事は支給、診療所等も完備され労働環境は良好でした。
民営化後は、労働時間の延長(1日10時間程度)もありましたが、他の製糸場や紡績工場と比較しても良好で劣悪というイメージはありませんでした。また、読み書きや裁縫の教習があるなど、労働環境は他企業より良好でした。