本文へ移動
群馬県生活協同組合連合会
〒371-0847
群馬県前橋市大友町 1-13-12
学校生協会館 3階
TEL 027-212-0152
FAX 027-212-0153

設  立: 1958年10月30日
会  長: 大貫 晴雄
会 員 数: 14組合
     (他に準会員1)
組合員数: 約77万1千人
     (2022年度末現在)
総事業高: 約863億円
     (2022年度)

 
群馬県の協同組合間連携の取り組みとして
令和3年度フートピア21研修会が開催されました
研修会のようす
 群馬県の協同組合間連携組織であるフートピア21(林康夫委員長)は、12月10日(金)群馬県JAビル会議室において、令和3年度フートピア21研修会を開催しました。研修会には農協、森林組合、生協の役職員をはじめ、フートピア21事務局など40名が参加し、学習と交流を深めました。フートピア21では、2018年と2019年にも対面による研修会を開催していますが、過去2回を上回る参加者数となりました。県生協連からは、4会員生協と事務局から14名が参加しました。
フートピア21
橋本事務局長
 JA群馬中央会総合企画部荻野寛之次長(フートピア21事務局次長)が司会進行にあたり、冒頭JA群馬中央会総合企画部橋本隆弘部長(フートピア21事務局長)が主催者を代表してあいさつを行いました。
 橋本氏はあいさつの中で、2018年に日本協同組合連携機構(JCA)が発足し、協同組合間連携の取り組みが進められていること、群馬でもフートピア21に生協、森林組合、JAが参加して連携を進めていることを紹介し、17の目標を掲げるSDGs(国連持続可能な開発目標)と協同組合の理念は重なること、協同組合の横のつながりを活かして取り組みを進めようと呼びかけました。

 研修会講演として、フートピア21委員である群馬県森林組合連合会指導部高橋伸幸部長から、「SDGsを実践する森林組合」と題してお話しいただきました。

■講演 「SDGsを実践する森林組合」高橋伸幸氏(要旨)

講師 フートピア21
高橋委員
 高橋氏は、SDGs17番目の目標(パートナーシップ)につながるフートピア21でのゆるやかな連携を大切にしていきたい、森林組合のこれまでの取り組みはSDGsに重なるもので、時代が追いついてきたと感じている、と前置きをし、講演を進めました。
〇森林・林業の現状と課題
 日本の国土の3分の2は森林、世界的に森林資源が多い国の一つ。群馬も県土の3分の2が森林。うち民有林は6割、そのうち7割の森林所有者が森林組合に所属、多くは小規模・零細。1980年以来材木価格が低迷していたが、令和3年はウッドショックにより急騰、ショックをチャンスとして活かしたい。林業は気候変動、まちづくり、水、海、陸の豊かさ、つくる責任、エネルギー、飢餓ゼロ、健康と福祉、教育などSDGsの掲げる多くの目標達成に貢献している。
〇森林組合の組織と事業の概要
 森林組合は全国150万人の組合員、613組合、45道府県連合会。群馬県は15組合、1連合会、人材開発に熱心で施業プランナー育成のモデル組合となっている多野東部森林組合、SGEC森林認証(*)を取得した利根沼田森林組合など特色のある組合がある。森林組合が施設集約化を進め、一体的に管理することにより生産性を高めている。
〇森林組合系統運動(内なる改革)
 森林組合はJForestビジョン2030を策定し、SDGs達成に貢献していくことを掲げて、1.組合員サービスの向上、2.働く人の所得向上・就業環境改善、3.事業拡大・効率化による経営の安定の3つの課題に取り組んでいる。
〇SDGsの具体的実践事例
【利根沼田森林組合】
・H29年9月にSGEC森林認証(*)を県内組合に先駆けて取得、森林管理レベルの高度化を実践している。東京オリンピック施設向け木製品用原木や、谷川岳インフォメーションセンターなど地元公共施設へSGEC認証材を出荷。
【生協コープぐんまとの連携】
・①コープぐんまの「森づくり」活動をサポート、②コープぐんまの「ふれあい試食会」への出店
【利根沼田フートピア21への参加】
・利根沼田森林組合は、昨年12月発足した群馬県初の地域協同組合間連携組織となる利根沼田地域フートピア21に参加し、JA利根沼田、利根保健生協、コープぐんまと連携を進めている。
 以上、SDGsを率先する森林組合の仕事に誇りをもっていきたい。

(*)森林認証とは「生物多様性の保全」や「土壌、水資源の保全」など持続可能な森林経営の国際基準に準拠した森林資源管理・活用状況を第三者機関(SGEC)の認証をうけること。その森林から生産された木材にラベリングし流通することで、消費者の選択的購買により持続可能な森林経営を支援する取組み。
 講演を受けて休憩のあとJA群馬中央会総合企画部高橋遼氏(フートピア21事務局)の進行により、参加者は5つのグループに分かれ、講演を受けての感想、各自と林業の関わり、地域貢献などについてグループ討議を行いました。
グループ別発表に立った3名の方々
 グループ討議のあと、3つのグループから以下の主旨の発表がありました。
Cグループ:森林資源を守るため、作業効率を上げて供給量を確保すること、同時に木材の需要を増やしていくことが必要と思った。人手が足りないという問題もあるので、人を増やす努力が必要。また森林組合間でも横の交流が必要と思った。
Eグループ:今日の研修会で他の協同組合組織の取り組みを知ることができた。このような企画、イベントを今後も実施していきたいと思った。
Bグループ:自分たちだけでなく、他の組織にももっと知ってもらうことが大事と思った。林業には多くの補助金が使われているが、資源としての林業を無駄にしない様な取り組みが必要と感じた。
フートピア21
中村副会長
 研修会閉会にあたり、県生協連中村隆夫会長理事(フートピア21副委員長)が閉会のあいさつに立ち、森林組合についてまとまった話を聞く良い機会になった、協同組合間で定期的に情報交換し理解しあうことが大切、今日を連携の一歩として、組合員とともに協同組合で働く一人としてがんばっていきたい、としめくくりました。
TOPへ戻る