県連災害対策協議会を開催
ボランティア活動について学びました
2021年度第1回県連災害対策協議会を4月16日(金)県庁昭和庁舎会議室で開催しました。
今回は群馬県社会福祉協議会地域福祉課 ぐんまボランティア・市民活動支援センター 山岸拓矢氏を講師に迎え、「災害ボランティア活動について」と題してご講演いただき、災害ボランティア活動の心構えや災害ボランティアセンターの役割などについて学びました。
会議は感染防止対策をとり、7会員生協、県連から10名が参加しました。
開会にあたり、県生協連中村隆夫会長より、「例年大きな災害が身近で起きている。昨年からはコロナによる影響も深刻になっている。日頃から自分たち自身の問題として災害に対する準備を進めていくことが大切と思う。今日は県社協山岸さんのお話しを聞いて、県連災害対策の新たなスタートとしていきたい」とあいさつがありました。
その後講師山岸氏から、災害支援の対応と備えについて、生協に期待すること、等について約1時間の講演を聞きました。
群馬県社会福祉協議会 山岸拓矢氏講演(要旨)
山岸氏は冒頭、「ボランティアとは、自発的に非営利活動を行うこと。自発性(やる気)、社会性(世の中を良くする)、無償性(利益を求めない)、何とかしたいという自分の気持ちから行う無償の社会活動」と解説し、「①相手の気持ちになる、②秘密や約束を守る、③無理なく継続、④学ぶ姿勢で自分も成長、⑤活動の振り返り、⑥周囲の理解、⑦安全に気をつける」の7つの心がけが大切と強調されました。
被災者・被災地(復興地)が置かれる状況とは
家が壊れ生活できない、家財・家業や生業を失う、家族や友人を亡くした失望感、生活上のj不便・不安・体調の変化・ストレスなど、被災することで今までの日常が失われます。
災害ボランティア活動の目的
被災した人・被災した地域が、「ふだんの暮らし」を取り戻すためのお手伝いをすること。泥出しや瓦礫の片づけが目的ではありません。
支える役割、つなぐ役割、支える人支える役割などボランティア活動は多彩です。平時と災害時のボランティア活動は「別物」という捉え方をしないことが大切です。
災害ボランティアセンターの目的と役割
阪神・淡路大震災発生時の状況から「ボランティア元年」と呼ばれたが、当初は被災者とボランティアのミスマッチが多発し、災害ボランティア活動や災害ボランティアセンター機能確立の教訓・起源となりました。今では「被災者・被災地」と「ボランティア活動支援希望者」をつなぐ大切な役割を担っています。
群馬県内の被災・対応状況は?
平成18年1月みなかみ町豪雪災害によりみなかみ町社協が災害ボランティアセンターを設置したのに始まり、平成元年台風による広域被害では、富岡市、高崎市、嬬恋村、太田市で災害ボランティアセンターが設置され、多くのボランティアを受け入れました。
コロナ禍での支援活動について
感染防止対策の徹底とともに、地元を中心とした支援がより求められています。今後、地元を中心として社協が設置主体となり多様な担い手の参加と協力を行う協働型災害ボランティアセンターが注目されています。
生協に望むこと
昨年県生協連と社協の間で締結された「災害時における相互協力に関する協定書」の内容に沿って、平常時からの情報等の共有を進めていきたい。群馬県災害時救援ボランティア連絡会議の構成団体として、会員等の派遣や支援の受け入れ、災害時の情報共有・連携などについて協力いただけることを期待しています。
会議ではこの他に、(1)県生協連緊急連絡訓練、(2)福島視察研修会、(3)日本生協連中央地連MCA無線訓練、(4)日生協連中央地連大規模災害対策協議会、(5)群馬県総合防災訓練などについて確認し、各会員生協の災害対策の取り組み状況について交流しました。