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群馬県生活協同組合連合会
〒371-0847
群馬県前橋市大友町 1-13-12
学校生協会館 3階
TEL 027-212-0152
FAX 027-212-0153

設  立: 1958年10月30日
会  長: 大貫 晴雄
会 員 数: 14組合
     (他に準会員1)
組合員数: 約77万1千人
     (2022年度末現在)
総事業高: 約863億円
     (2022年度)

 
県連「子ども食堂、居場所等交流会」を開催しました
 11月12日(木)、群馬県生協連は『子ども食堂、居場所等交流会』を開催しました。子ども食堂の運営や地域の居場所づくりに関わる交流会としては、初めての県連主催企画となりました。交流会には、子ども食堂や居場所づくりに取り組んでいる5会員生協、県連から13名が参加し、1会員生協から文書報告がありました。
交流会のようす
 冒頭、針谷勉専務理事から、「県連組織部会でこども食堂ネットワークぐんま丸茂ひろみ代表を招いて子ども食堂の実態を学んだ。継続して取り組みを進めるために、子ども食堂・居場所をテーマにした初めての交流会を開催することとした。コロナ禍の中で思うように活動が進められていないが、各会員生協の経験を交流する場としたい」と交流会の開催に至った経過について説明がありました。
 続いて、出席した各会員生協から、それぞれの取り組みについて報告を受けました。

群馬中央医療生活協同組合(報告:栗田 京子さん)

栗田さん
  • 桐生地区と館林地区で子ども食堂を運営している。館林地区まんまる食堂ではコロナ禍前に50名ほど集まっていたが、いったん中止のあと10月からは月1回食材配布をしている。食材は寄付でまなかい、公民館や社協で宣伝してもらっている。財政はきびしい。今後どう活動していったらいいのか、悩んでいる。
  • 桐生地区あいおい子ども食堂は医療生協が施設(協立診療所2階)を提供し、地域の方などが実行委員会で運営している。今は月2回お弁当を配布している。コロナ前には食事のあと学習支援を行っていたが、現在は中止。
  • 前橋地区ひろせ川教室では毎週木曜日に学習支援を実施。コロナ禍で関係者を絞って運営している。
  • 居場所づくりとして、各支部がお茶のみ保健室を主催、運営している。

北毛保健生活協同組合(報告:関 凌哉さん)

関さん
  • 西部包括支援センター内に『Cafeあじさい』を2018年11月から開設。医療生協3支部とコープぐんまが後退で運営にあたっている。お茶会、折り紙かごづくり、クリスマスのイベントなど居場所づくりとして運営してきた。コロナ禍でイベントは中止となったが、最近では実行委員の方の協力で16ミリフィルム上映会が企画されている。

利根保健生活協同組合(報告:小林 義男さん、宮崎 浩美さん)

小林さん(左)、宮崎さん(右)
  • 実行委員会で運営、月1回土曜日に開催としてやってきた。桐生のあいおい子ども食堂の見学などして学んだ。コープぐんまや地元農家の食材提供を受けている。
  • 実施の際には、生協の施設や教育委員会を通して小学校2校にチラシをお願いした。
  • 20食から始め、若いお母さんもおふくろの味の作り方が聞けると喜んでいる。和気あいあいとしていたが、コロナで今は実施できていない。食材を配るだけでなく、何かできないかと考えている。開催場所が狭いことも悩み。
  • 給食センターの取引先業者やコープぐんまに食材提供やスタッフなどの協力を受けている。つながりが広がったと感じている。
  • 生協では飲食禁止となっているのに、弁当を配布するのは衛生管理上どうかと再開できていない。

よつ葉生活協同組合(報告:和久井 克孝さん)

和久井さん
  • 現在、小山市より1時間圏内の5団体に支援をしている。茨城ダルクや社会福祉協議会からの要請による団体への食材提供、人材支援などを行っている。
  • 冷蔵、冷凍品、消費期限が近付いた乾物、ケース入数の端数、入替商品残など野菜も含め年間約9百万円の商品を支援。支援先は、茨城ダルク(薬物依存症リハビリ施設)、サバイバルネット(虐待や十分な教育を受けられない小中学生(要保護児童)の支援団体)、さくらネット(子どもの居場所おひさまを運営)、蔵の街たんぽぽ(障がい児、障がい者、高齢者など支援)、フードバンクとちぎ(乳児院などへの食材提供)。他に、群馬県みどりこども食堂「ふう」へ食材をお届け。
  • 「新型コロナウイルス感染症対策たすけあい募金」に取り組んだ。

生活協同組合コープぐんま(報告:新井弓佳さん、大崎由紀子さん)

新井さん(左)、大崎さん(右)
【伊勢崎市・ほぺたん広場(山王)】
  • こども食堂ほぺたん広場を組合員理事と組合員ボランティアで運営している。3~5月は休み、7月から再開した。しかしなかなか来てくれないので、なつまつりを開催して来なかった人にも来てもらえた。
  • 食事作りなどができないので、店舗から調達したパンを配布。食育クイズなど実施している。
【前橋市・ほぺたん広場(広瀬)】
  • 県営住宅の地域開放スペース、群馬中央医療生協さん広瀬川教室と同じ施設で実施している。
  • 8月から再開。10月は事前予約、持ち帰り弁当方式で実施。調理施設は整っていて、栄養士さんなどボランティアで弁当づくり。お弁当にお昼に食べてね、とメッセージを入れた。

生活協同組合パルシステム群馬(文書報告)

  • 四ツ葉学園(伊勢崎市)の生徒と合同で、フードドライブを実施。761点が集まり、フードバンク北関東に寄付した。
  • これまで2回、四ツ葉学園でSDGsの出張授業を行い、学んだ生徒との合同の取り組みとなった。
 各生協からの報告を聞いたあと、意見交流を行い、おおむね以下のような意見交換が行われました。
〇再開してもなかなか来ていただけないので、団地の全戸配布、学校にお願いして先生から配布してもらったりしている。
〇子ども食堂が広がる中で、生協からの支援の在り方について見直しを進めている。
〇子ども食堂の感染対策対応の基準は何をもとにしているのか。
→県の経済社会活動再開に向けたガイドライン警戒度を基準としている。
→居場所で以前は軽食を提供していたが、今はお茶の提供のみ。軽食再開は決まっていない。
〇持ち帰り弁当の衛生管理や賞味期限などについてはどのようにしているのか。
→業者の方が運営に関わっていて、対応してくれている。
〇本当に支援が必要な家庭から参加してもらえているのか。貧困者の支援をどのように判断しているのか。
→参加者に直接聞くのは控えている。会話の内容や雰囲気から推測している。
→貧困家庭が参加しづらいと感じることもあるのでは。「誰でも参加」を進めることで、支援が必要な家庭のお子さんも参加できるとよい。
→子どもだけでなく、いろいろな世代と交流できる場としていきたい。『子ども食堂』と言わず、『みんなの食堂』と呼んでいる。
〇親子で料理できる機会も必要と思う。
〇一軒家を利用した子どもサポートはどのくらいの頻度で開催しているのか。(子ども食堂の取り組み)月1回でいいのか、との思いもある。
→市の要請による事業に対して資金提供など行っている。虐待の状況を把握するなども目的にして始まっている。夏休みなどは毎日、普段でも週の半分くらいは実施していると思う。
〇3密を避けるための工夫に悩んでいる。屋外の企画をどのように進めているのか。
→夏に外にテーブルを出したら暑かったので、人数も少ないので部屋の中で実施した。今からの時期は寒いので、春になったらと考えている。
→屋外バーベキューなども検討してみた。テントを張って、人気が出ているキャンプのような企画ができないものか。
→狭い会場でも、少人数・時間で入れ替えて実施など考えている。
→食べなくてもできる企画を考えている。子どもたちは、同世代で話したいとの気持ちが強い。続けていきたい。
 その他、感染症対策について、学習支援活動について等の意見交流を行ったあと、針谷専務理事から群馬県の施策「ぐんま子ども・若者未来ビジョン2020」について説明があり、次回交流会を準備していくことを申し合わせて、終了しました。
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