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ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク
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群馬県と県民ネットワークが「食物アレルギー公開講座」を開催しました
 ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(会長:中村隆夫県連会長理事)は、群馬県との協働で、1月23日(木)に伊勢崎市民プラザにおいて「食物アレルギー公開講座~知ってる?食物アレルギー」を開催しました。この講座は、県民に広く食物アレルギーについて知ってもらおうと企画されたもので、講座には県民約120名が参加しました。
公開講座のようす
工藤補佐(左)、春山室長(中)、中村会長(右)
 群馬県健康福祉部 食品・生活衛生課食品安全推進室 工藤暢宏補佐が開会を宣し、司会を担当しました。開会にあたり同課食品安全推進室 春山直彦室長が主催者あいさつを行い、共催団体を代表してぐんま食の安全・安心県民ネットワーク中村隆夫会長があいさつしました。
春山室長はあいさつの中で、「群馬県の重点施策として食物アレルギー対策と加工食品表示の徹底を掲げ、昨年は小学校1~2年生全員に「しってる?食物アレルギー」パンフレットを配布し、今年は長く使える教材として、低学年向けの紙芝居を作成して近く小学校、幼稚園、保育園、こども園などに配布する予定です」と報告しました。中村会長は県民ネットワークの活動を紹介し、「今年4月から食品表示法の改正が完全実施される。消費者も理解と関心を持ってほしい」とコメントしました。
 講座では、群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野教授の荒川浩一先生による基調講演の後、小学校教諭、保護者、県行政による食物アレルギー対策の取組を紹介しました。
講師 荒川教授
 「しってる?食物アレルギー」と題して基調講演に立った荒川教授は、食物アレルギーとは何か、食物アレルギーの反応のしくみ、症状などを解説し、発症には個人差があり少量であっても重篤な症状を起こす場合もあること、また同種類の食品でもアレルゲン含有量に差があることなど、対策の注意点などについて明確に説明していきました。
 続いて食品表示法の改正により4月から新しい表示方法に変わること、表示義務の特定原材料表示7品目、推奨表示の21品目について説明し、表示義務に至らない量を含有する場合があるため、表示がなくても多量に摂取すれば症状が引き起こされる可能性があること、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」は食べただけでなく運動が加わることによって発症すること、花粉症の人が原因花粉と関連する野菜やくだもので発症する口腔アレルギー症候群などについて注意を促しました。
 さらに学校などでの給食指導のポイントについて解説したあと、食物アレルギーは皮膚から感作されるという最新の研究が紹介され、赤ちゃんへのピーナッツオイル入り保湿剤の使用とアトピー性皮膚炎発症の関係についての報告などがありました。
伊藤会長(左)、佐藤先生(中)、久保先生(右)
 取組の紹介では、群馬小児喘息・アレルギー親の会伊藤愛会長、沼田市立沼田東小学校養護教諭佐藤敦子氏、高崎市立城東小学校栄養教諭久保幸子氏の3名が登壇し、それぞれの立場から取組を報告しました。
 続いて群馬県健康福祉部食品・生活衛生課からの情報提供として、同課食品安全推進室田附博主任から、県発行のパンフレット、作成予定の紙芝居、ホームページやフェイスブックでの情報発信などについて説明がありました。
取組紹介のようす
 会場からは、「学童保育にも食物アレルギー対応の周知を進めてほしい」「子供たちに関わりのある福祉施設等へも資料提供してほしい」等との質問や意見が出され、荒川先生、取組紹介報告者、県担当者から回答がありました。
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