県連主催第4回医療生協監事交流会を開催しました
日本生協連法務部土屋氏、宮部氏を迎え、4生協の交流を深めました
群馬県生協連主催第4回医療生協監事交流会が9月18日(水)群馬県公社総合ビル会議室で開催され、利根保健生協、北毛保健生協、群馬中央医療生協、はるな生協の監事さんや職員と県連事務局あわせて13名が集い、報告と交流を深めました。
4回目となる今回の交流会は、基調講演講師に日本生協連総合マネジメント本部法務部土屋良一氏を迎え「監事監査の役割と監査のポイント」と題して基調講演を行っていただきました。同法務部部長の宮部好広氏もアドバイザーとしてご参加いただきました。
基調講演のあと、各会員生協からの報告、2つのグループに分かれての意見交換が行われました。
基調講演で土屋氏は、生協法のもとでの監事の職務の基本について触れたあと、監事の善管注意義を果たすための行動指針として、理事や職員との意思疎通をはかり、よく事実を確かめ、監事が必要な資料がスムーズに手に入る状態をつくることが必要であると強調しました。
さらに監査のポイントとして、①理事会への出席、②理事会以外の重要な会議への出席、③理事・職員からの報告や聞き取り、④重要書類の閲覧、⑤実態調査、等についての解説を行い、事例報告として監事の賠償責任が認定された地域生協の事例が報告されました。
また、監事としての理事会チェックリスト、監事会内部文書のひな型など、実践に役立つツールなどの資料もご提供いただきました。
続いて利根保健生協田中明代表監事、北毛保健生協大谷和一監事、群馬中央医療生協八田直樹監事の各氏から、各会員生協監事会の活動報告がありました。
その後参加者は2つのグループに分かれ、土屋氏、宮部氏もグループに加わり、基調講演や会員生協報告を受けて感想を出し合ったり、監事活動の実情などを活発に意見交換しました。
グループ別の発表は、はるな生協清水克好監事、北毛保健生協香川隆監事から行われ、概ね以下の内容が報告されました。
〇監事の義務と権限については自生協に持ち帰って話し合っていきたい。〇監事の役割についてよく理解してもらうことが大切だと感じた。〇理事会では結論ありきの報告が多い。常勤理事会などにも目を向けていきたい。〇内部監査との連携強化が必要。〇医療事故などがなかなか監事へ報告されない。報告すべきレベルを設定するなど、ルール作りが必要と思う。〇県の医療監査への立ち合いはぜひ経験すべき。〇監事の作業デスクを設置した生協があるが、監査活動に役立つと思う。〇理事会議事録は対外的に公開すべき文書であり詳細の記載はむずかしいが、発言録作成などのアドバイスをいただいた。〇新任監事向けに事業所を案内してもらったが、経験のある監事からも好評だった。〇未収金への取り組みは課題と思った。
参加者からは、「初めて監事となり、監事としての有り様の講演を聞き参考になった」「資料、別冊資料をつけて頂いたので、参考にしたい」「他生協の報告は参考になった」「フランクに話せて参考にもなり交流にもなった」「内部監査機関部門との会合・連携が必要、協力関係を作りたい」などの感想が寄せられました。