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群馬県生活協同組合連合会
〒371-0847
群馬県前橋市大友町 1-13-12
学校生協会館 3階
TEL 027-212-0152
FAX 027-212-0153

設  立: 1958年10月30日
会  長: 大貫 晴雄
会 員 数: 14組合
     (他に準会員1)
組合員数: 約77万1千人
     (2022年度末現在)
総事業高: 約863億円
     (2022年度)

 
県連女性協議会が会員生協交流会を開催
7会員生協・県連から53名が参加し、学習と交流を深めました
基調講演のようす
女屋会長(左) 新井運営委員(右)
 交流会の司会には新井安子女性協運営委員(コープぐんま)があたり、開会にあたって女性協女屋美由紀会長から「県生協連女性協議会は会員生協の活動が男女共同参画の視点で取り組まれるよう、様々な活動を行っています。本日は認定NPO法人ひこばえの茂木直子理事長を迎え、DVについて学習します。ぜひ自分のこととして聞いてほしい。女性の環境を改善することは男性にとっても良いことと思う」とあいさつしました。
 基調講演では、女性と子どものいのちを守るぐんま支援センター認定NPO法人ひこばえ茂木直子理事長から、「女性をとりまく厳しい環境とその対応」と題して講演していただきました。以下の通りDVに関する基本的な考え方を説明したあと、ひこばえの活動紹介やニュースになった事例などをわかりやすく解説しました。
DVには女性の問題が集約されています。被害者個人の問題でなく、社会的な問題です。相談者の話を聞く活動をしていますが、(被害を我慢してきた)価値観のゆがみに気付いて本人が変わることで家族も変わってくるということがよくあります。母親や女性の話を聞くということは、社会をよくするうえで必要なことです。
「男性が上で女性が下」「男性が支配し女性が従う」「男性が家族を養い女性は家事・育児」という男性優位の考え方の構造があります。DVは夫婦というプライベートな関係の中で、社会の性差別構造を背景に力で優位に立つ男性がさまざまな暴力をふるって女性の生きる力や自己肯定観を奪い、暴力的環境から逃れられなくして、女性への力による一連の支配行為を行うのがDVなんです。
「優しい時が本当の彼、私が改心させる」「自分にも悪いところがある」との考え、「つらい。苦しい。死んだ方がまし」と精神的に追いつめられ物事が考えられなくなることで逃げたり離れたりできなくなり、(加害者の対応が)一時優しくなったりすることがあっても、暴力はエスカレートしていきます。
夫婦関係は「対等」「平等」「尊重」の関係を大切にし、「自分のことを自分で決める力=基本的人権」をもっていることを自覚することが大事です。被害者の問題を個人の問題とせず、「これはDVだ」と気づけるDVのない社会にしていきましょう。
※ 認定特定非営利活動法人ひこばえは、女性や子どもたちの一人ひとりが、自分の尊厳を保ち、生き生きと自立して歩んでいけるような精神的、身体的な援助活動を行っています。
 子育ての悩み、家族の悩み、職場の悩み及び青少年の心の悩み等に関しては、グループワークや、ワークショップ、研修会等を開催したり、専門の心理士によるカウンセリングを行っています。
 幼児虐待、若年者の性被害、職場でのパワーハラスメント、家庭内での暴力(DV)等に関しては、「自助グループ」、「暴力防止プログラム」、「女性のための護身術」等を実施し、被害の拡大防止、教育的啓蒙活動に当たり、人間性の回復に努めています。そして私たちが平和で、この世に生を受けたことを大切にできる社会を目指していきます。
(「ひこばえ」ホームページより)
 
 茂木理事長の講演を受けて、会場から「被害者(暴力防止)プログラムを実施していると聞いたがどんなことをしているのか」「シェルター(被害者保護)の活動をされているが公的な施設の状況はどうなっているのか」などの質問が出され、茂木理事長から回答がありました。
アイスブレイクのようす
 昼食休憩をはさみ、食後には参加者全員でアイスブレイクとして脳トレーニングを織り込んだ軽い体操を行いました。吉田寿美子女性協運営委員(はるな生協)とはるな生協理事・職員の方が指導にあたりました。
グループ交流のようす
 参加者はその後、6つのグループに分かれてグループ交流を行いました。
 約1時間のグループワークのあと、各グループからグループワークの様子が発表されました。発表者は発表順に、宮原秀樹さん(はるな生協)、林百恵さん(パルシステム群馬)、新井隆夫さん(群馬中央医療生協)、岩崎知恵さん(コープぐんま)、原澤美里さん(利根保健生協)、砂賀千里さん(コープぐんま)のみなさんでした。
 各グループからの発表では、「男性らしさ、女性らしさについてあらためて話し合って考えた」「DVは暴力だけではないということがわかった」「今まで気づいていないことも多かった」「自分をふりかえるいい機会になった」などの感想が出され、「近所のつながりがうすくなってる」「非正規職員や低賃金、シングルマザーの厳しい状況」などの中で「まわりの人がどう気づき、介入していけるのか」と話し合いが進められ、「子ども食堂の活動などでアンテナを張っていこう」「医療生協での往診の機会を活用できるのでは」「『ひこばえ』さんなどの団体があることをSNSなどで発信していきたい」「今日の話をまわりの人にももっと広めていこう」と積極的な提案があったことが報告されました。
グループ別発表者のみなさん
藤原副会長
 交流会の締めくくりに、女性協藤原京子副会長が「DVはまわりの気づきが大事、生協ができることがたくさんあると思う。男女共同参画を推進するために女性が声を上げていくことが大切と改めて感じた」とまとめを報告しました。
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