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県民ネットワークが「第3回地域語部の会(かたるべのかい)」を開催
2008-11-21
食の安全・安心県民ネットワークが「第3回地域語部の会(かたるべのかい)」を開催
~日本の食は本当に危ないのか~
~日本の食は本当に危ないのか~
2008年11月7日(金)、ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(峰岸通会長)と群馬県との協働事業として「第3回地域語部の会」が、前橋テルサ(前橋市)けやきの間で150名の参加者により開催されました。
今回の地域語部の会は「日本の食は本当に危ないのか~科学の読み書きそろばん力をつける~」をテーマに、科学ライターの松永和紀先生による講演を聴きました。
松永先生は、今年発生した「中国冷凍ギョウザ」と「事故米穀」の報道を例に、マスメディアによる報道が持つ問題点について、センセーショナルが優先され分かりやすい二元論に終始する報道、都合の良い評論家に依存する報道、映像に引きずられる報道(ギョウザ事件では昔の映像が頻繁に流された)、総合的な判断をしない報道等について解説し、また、「食の安全」を理解するための一例として農薬の安全性をとりあげ、農薬に対するイメージ(危険)と現実(厳しい安全性評価)を一般の消費者にもわかりやすく解説していました。
また、「マスメディアはインパクトを優先して報道するため、一つの物事の持つ様々な側面を総合的に伝えることは難しい」という前提を消費者がきちんと認識すること、その上で、消費者が受身でなく自ら学ぶことが必要であり、一つの物事を総合的に判断できるようになることが大事であると話されました。
講演のあと、長井章県食品安全局長を座長に意見交換が行なわれました。会場の参加者から「植物の自然毒は農薬より怖い毒性を持つと聞いたが本当か」「欧米諸国に比べ、日本は農薬や食品添加物の基準が甘いと言われているが、実際はどうか」など多くの質問が出され、活発な意見交換が行われました。