ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク
|
県民ネットワークが群馬県と協働
産学官連携による食の安全理解促進事業(高崎健康福祉大学)を実施しました ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(会長:中嶋源治県生協連前顧問)は、群馬県との協働事業として、10月23日(火)に若い世代向けの「食の安全理解促進事業」を実施しました。この企画は、9月6日の明和短期大学に続き、県・大学との協働事業として2回目の実施となります。
今回は高崎健康福祉大学と連携し、同学健康福祉学部健康栄養学科の学生37名と引率として村松芳多子教授、熊倉慧博士の2名が参加され、県民ネットワーク会員である株式会社ベイシアの西部モール店(伊勢崎市)を訪れ店舗見学と意見交換、その後移動して群馬県食品安全検査センター(前橋市)の見学、食の情報発信に関する意見交換を行うというスケジュールで実施されました。
群馬県からは県健康福祉部食品・生活衛生課食品安全推進室萩原美紀室長、同室工藤暢宏補佐、同室羽鳥希芳主幹の3名が参加し、県民ネットワークから斎藤剛事務局長(県生協連専務理事)、本田茂孝幹事(有限会社本田繊維工業)が同行しました。 ベイシア西部モール店では、県食品安全推進室工藤補佐が開会を告げ、主催者を代表して県食品安全推進室萩原室長があいさつし、食品安全行政の取り組みなどを紹介しました。
株式会社ベイシア品質・鮮度向上SV部石井大樹部長より、会社概要の説明と、店舗での衛生点検やPB商品などの取引先点検、従業員の勉強会実施などについて説明がありました。
同社食品衛生管理担当行方仁美さんからは、店舗を巡回して衛生指導を実施している様子が報告され、品質・鮮度向上SV部表示グループマネージャー尾島大介さんからは、消費者に分かりやすくていねいな表示をしていくための社内のしくみなどについて説明がありました。 続いて参加者は3つのグループに分かれ、品質・鮮度向上SV部品質管理グループ土谷孝志マネージャー、尾島マネージャー、石井部長の案内で売場やバックヤードを見学しました。
参加者からは「防腐剤使用と書いてある商品があったが、食べるときにどうしたらいいのか説明があると良い」「ウィンナーが2個束で売られているが、テープが巻いてあって表示が見にくいのでは」などの意見が出されました。 昼食をとったあと参加者は前橋市の群馬県食品安全検査センターへバスで移動しました。センターでは木暮政惠所長から歓迎のあいさつを受けた後、砂長千晶次長から検査センターの概要、業務実績などの説明がありました。
続いて2つのグループに分かれ、木暮所長、砂長次長の案内での施設見学、県食品安全推進室羽鳥主幹による「県内におけるカンピロバクター食中毒について」の学習会を交互に行いました。
その後参加者は6つのグループに分かれ、県食品安全推進室羽鳥主幹の説明を受けて、「1若い世代が多い、2肉の過熱不足、3飲食店で発生」の特徴をもつカンピロバクター食中毒をどう防ぐかを課題として、意見交換が行われました。
各グループの発表から、SNSを活用して若い世代に発信すること、学校で食中毒について教えること、店でしっかり加熱してからお客に提供すること、などの対策が報告されました。
意見交換を受けて県食品安全推進室萩原室長から、「意見交換することで食品安全への意識が深められたものと思う。SNSを活用するとの意見は参考にさせてもらいたい。県からも多くの情報を発信しているので参考にしてほしい」と講評がありました。