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群馬県生活協同組合連合会
〒371-0847
群馬県前橋市大友町 1-13-12
学校生協会館 3階
TEL 027-212-0152
FAX 027-212-0153

設  立: 1958年10月30日
会  長: 大貫 晴雄
会 員 数: 14組合
     (他に準会員1)
組合員数: 約77万1千人
     (2022年度末現在)
総事業高: 約863億円
     (2022年度)

 
女性協議会運営委員会学習会を開催しました
 
  県連女性協議会(女屋美由紀会長)は、8月8日、群馬県ぐんま男女共同参画センター研修室において運営委員会学習会を開催しました。運営委員会学習会は、毎年この時期に開催しているものですが、今年は女性協議会結成から25年目の節目の年にあたることから、初代会長をつとめた根岸尚代さん(現はるな生協常任理事)を招き、結成時の想いや状況を聞く機会としたいと開催されたものです。運営委員会学習会には、運営委員、事務局7名が参加しました。
運営委員会学習会のようす
 根岸さんは、1994年9月の設立総会から2004年6月の第11回定期総会まで県連女性協議会会長を務め、行政の審議会委員などを担って活躍されてきました。
 学習会で根岸さんは、会員生協を訪問し理解していくことから始めたこと、行政の注目が集まり審議会委員として女性・母性・消費者の立場で発言してきたこと、女性の組織に賛成ばかりではなかった中で、県連会長や夫など男性の支えで活動を続けられたこと、今でも男女共同参画はまだまだ弱いといったことをユーモアを交えてお話しいただき、まずは家庭から男女共同参画をと呼び掛けて講演を締めくくりました。
 
 参加した運営委員からは「男女共同参画という言葉もなかなか普及しない。中身をどう知らせていくか、呼び掛けていくかが重要と思う」「県連や会員生協の理事会で女性協の報告をするだけ、参加要請をするだけに終わらせないようにしたい」「会員生協役職員どうしのネットワークづくりも大事」「男性が参加したくなるような行事や企画が必要と思う」などの意見が出され、根岸さんから「女性協は群馬の中に風を吹かせていると感じている。普及には時間も必要」「女性協の結成は賛成意見ばかりではなかった。生協が女性組織を発足させたことで行政からの注目を集めたものと思う」「男性も女性も暮らしやすい社会をつくるためには男性と一緒にやっていかなければならない。県連の中村新会長も引き込んでいろいろ活躍してほしい」等と励ましがあり、意見交換が進められました。
初代会長根岸さん
【根岸さんのお話しの概要】
 女性協議会結成の頃は、「男女平等」という言葉はあったが「男女共同参画」という言葉はありませんでした。結成後はまず県内の生協を知ろうということで会員生協訪問から始め、まわっているうちに生協の役割がわかるようになっていきました。
 機関紙「風」は、穏やかな風、激しい風、いろいろな風を吹かせたいと名付けました。当時から生協は女性が活躍している職場も多くあり、女性の組織はいらないという声もありました。
 県連の中山正会長、木原勇司会長、八田直樹専務といった人たちが力になっていただき、女性協議会の活動を支えてくれました。学習会を年4回開きました。また、「女性が社会に出て勉強して広い視野を持つことは大事と夫からの支えもありました。
 「女性だから政治に参加しなくて良い、女性だから社会に出なくて良い」という風潮があり、署名を依頼したときも「夫に聞かないと書けない」とかいう言葉も耳にしました。男女それぞれの役割を担いながら支えあうのが男女共同参画と思います。
 女性協議会会長になって、食の安全や平和などのシンポジウム、パネルディスカッションなどに参加しました。行政からも環境や農政、競馬場問題などの審議委員に選ばれ、女性として母として、そして消費者として発言してきました。県の派遣事業で中国に研修に行ったこともあります。群馬県としても県連女性協議会の意義は大きかったと思います。
 (女性協議会が発足して25年目)まだまだ男女共同参画という側面では弱い。生協でも常勤は男性。女性の常勤理事は少ない。県審議会への女性の参加は後退しているように感じます。
 女性の働く場という視点だけでなく、女性の意見を聞き吸い上げていくことも大事で、社会をもっと良くしていくためには女性も勉強して政治にかかわっていくことが日々の生活を変えていくことにつながると思います。
 「女のくせに」という言葉をまだまだ聞くことがあるけれど、自分だけでなく周囲を巻き込んで働きかけるのは女性の方がたけていると思います。人と人とのつながり、色々な人と出会い理解を進めること、それが生協の役割ですね。
 消費者まつりで家庭の役割分担の調査をしたら、退職を機に家事に関わっていく男性もいれば、退職して何もできない男性もいることがわかりました。まずは家庭から男女共同参画を進めていきたいですね。
 
(文責 田島)
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